精神科ではたらくフリーライターのブログ

閉鎖病棟の看護助手兼フリーライターが日夜カラダを張ってお届けする、メンタルヘルスのお役立ち情報です。

いい香りの重ねづけが「スメル・ハラスメント」を生む!?【身だしなみの最適解】”カラダの匂い”編

汗と皮脂の速攻ケアで「ミドル脂臭」をシャットアウト!

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 夜勤明けでも「あれ、今日は日勤ですか?」と訊かれる、たろけんです😊

 

精神科の閉鎖病棟では危機管理上、週に2回しかお風呂に入ることができません。そのため、病室の匂いごもりなどの問題をクリアする、様々なテクニックが必要になります。

 

今回はそれらの経験も踏まえ、身だしなみの最適解 カラダ編に行ってみたいと思います!

 

夜間の汗と匂いをシャワーで洗い流す

言うまでもないことですが、中高年から老人の多い相部屋で夜間に発生する臭気は、深刻なレベルです。就寝中の呼気、寝汗、体臭、失禁の匂いなどがないまぜになり、常に換気が必要です。

 

ところが通常、患者さんたちはまるで気にしていません。これは、元々清潔に興味を持っていないこともさることながら、病室の匂いが脳にインプットされて違和感を覚えないため。

 

わたしたちも、うっかりすると同じ状態に陥ります。なぜなら実際、自分の発している匂いに気づかず、周囲に迷惑がられている男性スタッフもいるからです。

 

患者さんの身だしなみ管理の経験上、ほとんどの匂いの元は朝のシャワーで解決できます。

 

ポイントだけ押さえれば、わずが数分で済んでしまうこと。なぜなら、匂いの元となる以下の場所だけを集中的にケアすればいいからです。

 

頭皮〜髪の毛

夜間に頭皮から出たあぶらと匂いは、必ずシャンプーして洗い流しましょう。実際、洗い上がりの髪の香りがしているだけで、清潔感はなんとかなってしまうものです笑。

 

後頭部〜首

これぞ、40代をピークとする「ミドル脂臭」と呼ばれる匂いの発生源。化粧品メーカーのマンダムの調査によると、このすえた匂いはなんと、女性の方が男性の2倍も感じ取りやすいのだそう。

 

後頭部から襟足部分にかいた汗が皮膚常在菌に分解されることによって匂いが発生し、皮脂と混ざることでさらなる悪臭を生むのだとか。

 

蒸し暑い夜明けに、汗をシャワーで洗い流さずに職場へ行くことがいかに危険であるか、わかっていただけると思います。。

 

脇の下&陰部

言うまでもなく汗がたまりやすい場所です。社会人のエチケットとして、さっぱりとボディソープで洗い流しましょう✨

 

尚、アラフォー男性が恐れている「加齢臭」は、主に50代以降で背中や胸部から発生するもののため、それほどナーバスになる必要はありません。

 

とにかく、匂いケアをすべきは頭部から首周りなのです。

 

 

日中のケアは「タオルハンカチ清拭」とボディシートで

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 さて、シャワーを浴びて爽やかに出勤してから数時間後。お昼すぎにはだいぶ汗をかいているはず。ここで汗を放っておくと、雑菌の発生で夕方以降、匂いを発することになります。

 

そこでみなさんが利用されているのが、ボディシートですね。ただ「ボディシートあるある」でよく起きるのが、必要な時に限って切らしている問題。

 

また、枚数が多い商品だとどうしてもバッグ内でかさばるため、あまり買いたくないものです。

 

そこでわたしが活用しているのが、寝たきり患者さんの清潔を保つ「清拭」というテクニック。専用のタオルハンカチを一枚用意して、給湯器のお湯であたためてから顔と首周りをぬぐいます。

 

理容室で渡される、ホットタオルのイメージですね✨

 

これによって、汗と皮脂を同時に取り除くことができるため、ミドル脂臭の発生を未然に防ぐことができるのです。

 

ぬぐい終わったら、もう一度お湯で汚れを洗い流し、よく絞ります。使い終わったタオルハンカチは、ビニール袋に入れておけば周囲を濡らさずにすみますよ😊

 

足の匂いは、角質ケアと「替え靴下」でシャットアウト

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カラダの匂いといえば、足の匂いも忘れてはいけませんね。特に、立ち仕事の多い職場や革靴必須の職場では、暑い季節のケアは欠かせません。

 

これまで見てきたとおり、匂いは発生のメカニズムを理解して未然に防ぐのが鉄則。

それでは、足の裏の匂いの原因はなんでしょう?

 

軽石で「雑菌のエサ」を排除する

それが、足の汗でふやけた角質をエサにして発生した雑菌によるものなんです。

そうなれば、いくら臭い靴をスプレーでケアしても、元を絶たなければ意味がありません。

 

そこで行いたいのが、足裏の角質ケア。女性にとってはメジャーですが、男性で気にしている方にはあまり会ったことがありません。

 

湯船につかってから、ふやけた角質を軽石で取り除きます。盲点になるのが、くるぶし下のやわらかな部分。

ここにも角質が溜まりやすいので、あかすりタオルなどを使ってキレイに落としましょう✨

 

足裏の汗は、2種類の靴下で制御する!

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また、足裏の汗対策として、わたしは靴下を「仕事場用」と「通勤用」でわけています。

ちょっとめんどくさいのですが、仕事場の更衣室で靴下を履き替えるわけですね。

 

それにより、一日に2度、足裏の汗を吸い取ることができます。

 

通勤用は薄手のシューズインソックスを、勤務用はちょっと厚めの吸湿性の良いものを。

そんな具合に使いわけしています。

 

おかげで、これまで靴の中にムレた匂いが発生したことがありません。何より、仕事終わりに居酒屋の座敷に上がるなんて時に、ドキドキせずに済みむのが嬉しいですね✨笑。

 

 

レッドシダーのシューキーパーを使用する

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最後の仕上げとして、帰宅後の靴にはシダー製のシューキーパーの使用を激推しします。

 

型崩れ対策だけならプラスチック製もアリなのですが、抗菌作用がありながら吸湿性にも優れたレッドシダー製は、靴の匂い対策に最適だからです。

 

難点は、天然素材だけあって少々割高な点。

 

そこでお手頃価格&機能性も十分なのが、筆者も愛用している無印良品のレッドシダーシューキーパーです😊

 

革靴だけでなく、スニーカーにも使用することでムレや匂いからフリーになれますよ✨

 

 「匂い」と「香り」のトータルバランスを整える

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香水をつけるなら、他はすべて「無香料」に

 香水好きな方がたびたび陥る問題。それが、つけすぎの弊害ですね。

 

考えてみれば、人間の数だけ強い香りを主張されたのでは、とても大人数の場所では働けません。

たとえ、つけすぎ問題は避けられたにせよ、今度は香水とそれ以外の香料がバッティングする匂いを意識されている方はどれぐらいいるでしょうか?

 

ヘアワックス、ヘアスプレー、制汗剤、衣服の柔軟剤、ボディシートの香料。。。

 

下手すると、香水の前にすでに何種類もの香りをごちゃまぜに身に着けている可能性があるのです。

 

このように、発信する香りの「過剰」や「混乱」も、清潔感を損ねる一因となります。

 

お気に入りの香水をつける場合は、ほのかに香るようワンプッシュ。

それ以外はすべて無香料にすることを意識してください。

  

ON-OFFのために2種類の香りを使い分ける。

 わたし自身がそうなのですが、 ON-OFFを切り替えるために香りを利用されている方もいると思います。

 

閉鎖病棟はさまざまな匂いが発生するため、あまり快適な空間とはいえません。

そのため、お気に入りの香りを嗅ぐことでホッと一息つけることがあるんですね。

 

だから、わたしが香水をつける際は「みぞおち」にワンプッシュします。そうして胸元からふんわり香るのを自ら楽しむのです。

 

勤務終了後は、アトマイザーに入れた別の香水をワンプッシュすることもあります。これにより、気持ちの切り替えが自動的におこなわれるようになるため、オススメの方法です✨

 

気分転換目的には、エッセンシャルオイルを

 香りのゆくえに厳密に気をつけなければならないTPOもありますね。特に匂いに敏感な方と一緒に行動する場合は、無香料に徹するのが吉です。

 

そんな時の気分転換には、香水ではなくエッセンシャルオイルの小瓶を持ち歩くといいでしょう。

 

わたしも時々、夜勤の仮眠前にラベンダーのエッセンシャルオイルを嗅ぎます。

短い時間で気持ちを切り替えるテクニックとして有効なので、ぜひ覚えておいてくださいね😊

 

 

いかがだったでしょうか?

身だしなみの最適解”カラダの匂い”編。

 

いよいよ暑い日が増えてきたので、日々のケアのお役に立てれば幸いです✨

 

それではまた。

たろけんでした!