おうちに”対話の炉ばた”をつくろう。
たろけんです。
連日、病院にたよらずに軽度のうつから回復する方法についてご紹介しています。
今回は、おうちごはん編です。
どっぷり疲れた夜は、のんびりダラダラ飲みたいナ
気分が”うつ”っぽくなってる時って、大体キチンと疲れに向き合う時間が取れていません。
特に家庭持ちで小さい子どもがいたら、自分の事をふり返る時間などまずありませんよね?
お風呂に洗濯、食事の支度、食器洗い、歯磨きに寝かしつけまで。まるですべてが仕事のようにタスク化されているからです(笑。
でも、どっぷり疲れた日の夜などは、ダラダラ飲みながらアレコレ吐き出したいと思うことだってあります。
そのためには、
- 準備がカンタン
- 後片付けもサッと済ませられる
- 食事にもつまみにもなる、気の利いたメニュー
という3つの条件を叶えることが、どうしても必要なんですね。
「油ハネなし」「煙ゼロ」「席ばなれ不要」の究極メニューとは??
さて。そんな都合のいいメニューなんてあるでしょうか?
もちろん、あるんです。
それが、キャンパー界隈では炭のBBQに代わる選択肢としても有名な「イワタニ炙りや」と「ダイソースキレット(300円)」を使ったレシピ、
その名も”無限アヒージョ”です。
まずは「イワタニ炙りや」が何かといえば。。
カンタンに言うならば、カセットコンロタイプの卓上網焼き器、といったところでしょうか。
”海鮮炉端焼き”で全国展開する「磯丸水産」のテーブルで鎮座している、アレですね。
この製品の優れたメリットは次の4つ。
- ガス火タイプのため、”子どもが電気コードに引っ掛かる心配 ”がいらない
- 燃料にカセットボンベを使うため、安価な上どこでも手に入る
- 直火ではなく輻射熱で温めるため、食材が焦げにくい
- 油をあまり含まない食材なら、家庭の卓上で調理が可能
もちろん、これを使って家庭内で美味しい焼き鳥だってつくれますよ?
ですが、油ハネと煙の問題だけはどうしても避けて通れません。。換気扇の下で使用しても室内が煙まみれになるため、そうそう気軽にできるメニューじゃないんですね。
そこでオススメしたいのが、3.4のメリットを最大限に活用した「アヒージョ」なのです。
ご存知のとおり、アヒージョはスキレットひとつで出来る美味いつまみの大定番。
スキレットに刻みニンニクとオリーブオイルを入れたら、エビやきのこ、プチトマトなどの食材を敷き詰める。
あとは塩コショウして火にかけるだけで至福の時間が始まります。
さて。この「炙りや」を使って「卓上でアヒージョ」をするメリットは、3つあります。
- スキレットを使うため、テーブルへの油ハネがない。
- 網焼きするのはバゲットだけなので、煙ゼロ。
- 鍋ものと同じで、食材だけ用意しておけば席を立たずに済む。
どうでしょう?
素晴らしく手間いらずなのがわかると思います。
オリーブオイルの継ぎ足しだけで、無限につまみがつくれる
わが家では、直径15センチのダイソーのスキレットと組み合わせて使っていますが、このサイズ感がまたちょうどいい。
網の上の空きスペースで、スライスしたバゲットが4枚ほど焼けます。
アヒージョの食材に火が通ったら、お皿に取ってビールやワインをグビ♫
スキレットの空きスペースに、カリカリに焼けたバゲットを浸すとこれがまた絶品!
オリーブオイルがシーフードのうまみをたっぷり吸い込んでいるので、何枚でもいけます。
足りなくなった食材とオリーブオイルを注ぎ足したら、あとは煮る→食べる→飲む。ひたすらその繰り返しです✨
家族が同じものを見つめる、”炉ばた”の威力
鍋ものの良さって、みんなで同じものをつつくあの「団らん感」ですよね。
冬以外はなかなか登場しない鍋ですが、この無限アヒージョになら季節を問わずいつでも出来ます。
真夏でも、エアコンの効いた部屋でやれば「おうちキャンプ感」が出るもの。
エビ、イカ、ホタテ、タコ、あさり、しらす、砂肝などなど。アヒージョの懐の深さは鍋にも匹敵します。
いい香りをさせながらシーフードがグツグツと煮え、食べ頃になるのをみんなで見ている。
そんな時間にする話って、不思議とポジティブな着地をするものなんですね。
”オープンダイアローグ” を家庭でやるのってこんなかんじ
やがてみんながいい気分になってくると、こんな本音もポロポロと出てきます。
「学校でこんな大変なことがあったんだけど、どう思う??」
「職場でこんなことをしてくる、イヤな奴がいてさー。」
食材が尽きるまでアヒージョは無限に続きますから、ふだんの食事時間では出てこない話題も出てくるものなんですね。
精神科では、薬に頼らない最新治療のひとつに「オープンダイアローグ」というアプローチがあります。
これは文字通り、メンタルに問題を抱える患者さんがオープンな雰囲気で対話を重ねることで回復していくというもの。
本来は専門職のチームがミーティングに参加して、当事者の発言を否定も肯定もせずに話し合う。その様子をみんなが聞いている、という感じになります。
この手法の何が優れているかといえば、やはり「治療者」と「患者」という従来の主従関係が存在しないことなんですよね。
無限アヒージョをしていると、その場の雰囲気はまるで「おうちオープンダイアローグ」とでも言いたい和やかなものになっていきます。
焚き火の効果と似ている、と言えばわかりやすいでしょうか。
気がかりなことがある時って、心にトゲが刺さったような感じがするもの。
誰かがそれを素直に言葉にしたら、否定も肯定もせずにアイデアをあれこれ出し合う。
そんな「おうちオープンダイアローグ」の場として、これまで”無限アヒージョ”が最高に役に立ってきたのです。
子どもたちの締めの楽しみは「炙りや」で串に刺したマシュマロを焼き、”サモアサンド”をつくって食べること。
また、焼き芋をスライスして炙り、バニラアイスにトッピングして食べるのも絶品です✨
そんなわけで。
最初から最後まで、美味しいものを囲んでゆっくり本音を吐き出し合う。そんな場と時間をつくる「炙りや」の無限アヒージョ、オススメします!
それではまた。
たろけんでした😊