「アダルトコンテンツが巣ごもり生活を応援」だって!?
本当の敵はどこにいるのか?
巣ごもり需要でアクセスが急増しているものって?
そんな質問に、男性なら思わずニヤリとするかもしれませんね。
そうです。
エロです、エロ。
かつて心理分析学の父、ジークムント・フロイトは「すべての人間の活動はリビドー(性的衝動)が変形したものに過ぎない」と考えました。
それが正解なのかどうかは「神のみぞ知る」ですが、
「すべての事象をエロスと結びつける生き物、それがオス。」
とでも表現していたら、より激しい共感が全人類から集まったことでしょう笑。
さて、「このエロス、厄介なるもの」とでも申しましょうか。
エロスとは生きる力そのものであり、快楽の王であり、時に強力な癒やしでもあります。
そして、最も直接的な愛の表現方法でもあるのは疑いのないところ。
ところがこのエロス、最大の難点は多義性がハンパないことでしょう。。
なにしろ、最も崇高とされる「愛」と、重犯罪の代表格「性犯罪」の表現方法がおなじエロス枠で括られるって、考えてみたらヤバいと思いませんか?笑
この意味するところはつまり、エロスの取り扱いには細心の注意が必要ということなのです。
多義性がありすぎるとは、裏をかえせば「ものは言いよう」ということ。
どんなに理屈に会わないことでもまことしやかに丸め込もうとしてくる、危険な存在であることに気づかなければなりません。
たとえば、
”緊急事態宣言の巣ごもり生活を応援!!”
なんてもっともらしいことを言いながら、エロスのサブスクモデルを提案してくるヤツらが、本当にわれわれを応援しているとお思いでしょうか?
んなわけありませんよね笑。
仕事の減少やモチベーションの低下に苦しむわれわれの耳元へ「応援したげる♡」とかいいながらすり寄ってくるのは、いつだってこうした手合いなわけですよ。
そうして再起を図るのに必要なエネルギーまでも、容赦なくむしり取っていくのです。
アダルトのサブスクモデルは、薬物の売人の手口にきわめて近い
わたしが最初に勤務することになった精神科病院は、依存症の専門病院でした。
アルコール依存を中心に、薬物依存、ギャンブル依存、恋愛依存などあらゆるタイプの依存症患者さんが入院していました。
中には親の代から薬物の売人をしている、筋金入りの方までいらっしゃいました。
彼らのビジネスモデルについて聞いてみると、こんな風に教えてくれたものです。
「薬物の場合、末端価格って言葉をつかうでしょう?どんどん仲買人のマージンが乗っかった値段ですよ。
でもね、相手が初めてのお客さんだった場合はタダであげるものなんです。タダなら心理的なハードルは少ないじゃないですか?
だけど、一度あの感覚を知ったらもう戻れない。
そんなわけで、ぼくはせめてものルールとして「初めての人間には売らない」って決めてるんですよ。
実に生々しい話ですね。
欲望のメカニズムを正確に理解している発言で、ゾッとしたのをよく覚えています。
依存症を狙ったビジネスモデルの場合、こんな風に「まずはタダ同然で快楽を先渡しする」というやり方が基本になります。
そうして、十分その快楽から離れられなくなったところで初めてお代を請求してくる。
そうなったら、どれほど法外な金額をふっかけられても死ぬ気でお金をかき集めてくる、というわけです。
さて、その視点からアダルトのサブスクモデルを考えたらどうなるでしょう?
「まずは1ヶ月お試し無料」という施策はすでに各社がおこなっているものですが、これは依存を形成するまでの快楽をタダで与える手法である点にお気づきでしょうか。
一度依存が形成されたら、後はなんの苦労もいりません。あなたがチャリンチャリン課金していくのを舌なめずりしながら見てるだけ。
実にラクチンなビジネスモデルです。
しかも、そうしたなりふり構わぬビジネスにECビジネスの巨人、Amazonまでもが参入するというのです。
おいおいAmazonさんよ、アンタを見損なったぜ…。
そう言ってやりたい気持ちでいっぱいです笑
ここから判明した事実は、ただひとつ。彼らの目に映っているのは、
今この瞬間に儲かっているものは何か?
だけ。
世界的大企業であろうがなんだろうが、あなたの健康やシアワセを守る気など、さらさらないってことです。
この未曾有の危機のさなか、彼らがAIによるディープ・ラーニングや、あなたや私が提供したビッグデータを解析して導き出した結論。
それがエロの見放題ビジネスだったわけですからね。
「見せかけのストレス解消法」に別れを告げよう
おそらく、Amazonともなればそんな批判もやすやすと論破するロジックを用意していることでしょうけどね。
ただ、時間のムダなので耳を傾けてはなりません笑。
それでは、不安とストレスに満ちた巣ごもり生活を本当に応援してくれるものとは何か??
それは、依存症モデルから開放してくれるソリューションでしかありえないのです。
わたしが現在、その最有力テキストとしてヘビーユースしているのが、鈴木祐著『最高の体調』です。
なにが素晴らしいって「進化医学」なる学問の視点から、人間なら誰しもハマってしまう泥沼からの脱出法を説いている点✨
データに基づいたノウハウ満載の本なのですが、以下に紹介する記事は10年間精神科でサバイバルしてきたわたしなりの消化の仕方を書いたものです。
それではいってみましょう♫
ソリューション① 自然の中の散歩
当ブログで何度も取り上げているテーマです。依存症を端的に表現するなら、「それ以外のことが何も考えられない状態。」
自然の中の散歩には、この固執した思考回路を消滅させる効果がきわめて高いことがわかっています。
まずはフラットな地点にもどることが大切です。
ソリューション② 十分な睡眠と休養
疲れたカラダを引きずりながら自宅へもどる夜勤者のストレス解消法は、免疫を上げつつ疲労を癒やしてくれる全部入りです✨笑
ソリューション③ 瞑想
ものすごくシンプルでかつ効果の高い方法を書きました。どれぐらい耐ストレス効果が高いかといえば、バリバリとドリルでやられる歯医者での治療中、うっかり居眠りしたほどです笑。
ソリューション④ 問題点の整理整頓
依存行動に頼りたくなる原因の真相。それは問題点を「ぼんやりとした不安」のまま放置してしまうため。そのため、対策が取れないことに恐れをなし、快楽へと逃げこんでしまうのです。
この記事では、物理的な整理整頓が思考の整理につながり、不安の解消につながることを紹介しています。
いかがでしたか?
あなたが本当に困った時、誰がどんなことを言ってくるのか。
この機会に、よーく見極めてやりましょうね!笑
それではまた、 たろけんでした😊