2ヶ月間の「うんこドリル生活」で、新2年生が4年生に!?
先日の記事⬇で、新小学2年生になった娘の先取り学習法について書きました。
今日は4月を終えての進捗と、新たに実践して気がついた点をシェアしたいと思います😊
子どもの学習に関わるようになってから気づいたのですが、
かつての家庭教師経験と、現在のフリーライター兼看護助手の経験が活きているのを感じます😊
ライターの使命は、専門外のものを新たに学び、読者がプロでも素人でも一回読んだだけで理解できる文章をクリアすること。
また、精神科の看護スタッフは、コミュニケーションの難しい患者さんを相手に、彼らの不安を先回りして取り除く「アセスメント(調査と評価)」能力が必要になります。
その2つの視点は、子どもが学習上つまづきやすい点に気づき、理解させる上で大変役に立ちます✨
それでは早速、先取りの様子とそのポイントをご紹介したいと思います!
2ヶ月の自宅待機学習でここまで先取りできる✨
5月上旬現在、新2年生の娘は一度も教室で授業を受けていません。これはみなさんも全く同じ状況でしょう。
ですが、学習の進捗度だけでいえば娘は4年生のレベルにいます。
具体的に言うと。。
- 「2年生の漢字の読み書き」総復習を終了
- 「2年生の算数」をほぼ終了
- 「3年生のかけ算・割り算」を終了
- 「4年生の割り算」に取り組み中←イマココ!
といった感じ。
3月からの休校期間だけで、うんこドリルのみ✨を使って遊びながらここまできたのです。
前回も書いたとおり、小学校低学年の子どもの学習の要は「算数+読み書き+非認知能力の向上」にあります。
そして、認知能力のための「算数」「読み書き」は先取りできるタイミングでビュンビュン先取りさせ、
余った時間で「非認知能力」=人間的な魅力を磨かせようよ、と申し上げました。
オトナの例にたとえれば、「仕事なんかとっとと終わらせて、大好きなコと思いっきり遊ぼうぜ!!」ということですね✨笑
勉強には、人生をたのしむこと以上の価値はありませんから😊
わたし自身、小・中学校を通して一度も学習塾に通ったことがありません。
浪人生時代に初めて大手予備校に通いましたが、考えてみればその一年だけで早稲田の政経学部に合格しています。
じゃあ、家庭内でスパルタ教育を受けていたのか?といえば、全くそんなことはないんですね。
使用するテキストは教科書と「進研ゼミ」だけ。
ただ、自分なりの方法で、波に乗った時にどんどん教科書を先取りしていたことは鮮明に覚えています😊
これがエビデンスのある学習法のひとつであることに、今回改めて気づいたというわけです。
ポイントは「得意なやり方」で一点突破。
わが家の新2年生の娘も、やり方は全く同じ。
「お、この角度から攻めるのは得意なんだな✨」とわたしがアセスメントできたら、そこを武器に一点突破です。
娘が得意なのは「耳で覚えること」。
読み書きを習う前から、歌の歌詞を暗記するのが大好きでした。
ためしに5歳の頃、声に出して読みたい日本語 1 /草思社/齋藤孝(教育学)の中から落語の「寿限無」を読んで聞かせたところ、わーっと盛り上がり、遊びながら覚えてしまいました。
それを見て思いついたのが「九九を”寿限無”と同じ要領で覚えさせる」というアイデアです💡
小学1年生になったばかりの子どもに、いきなりかけ算の意味を教えても混乱するだけ。
だからこそ、「じゅげむじゅげむ・ごこうのすりきれ・かいじゃりすいぎょの・・・」という音のたのしさと、
「さんしじゅうに・さんごじゅうご・さぶろくじゅうはち・・・」といった響きのおもしろさを、同じものとして丸暗記させたのです。
「九九っていうのはね、一生つかえる呪文なんだよ。なにしろ、困った時には寿限無よりも助けてくれるからね✨」
という、正しいんだかダマしているのかビミョーな説得をして、1年生の夏休みに九九の完全制覇にチャレンジしました笑。
フルーツパフェが大好きな娘ですから「1分以内に全部言えるようになったら、好きなパフェを食べさせてあげる。」と言ったところテンションMAX⤴️✨
1段ずつ制覇していく喜びに加え、ストップウォッチでタイムトライアルに挑戦するドキドキ感で、1分を切るまで何度も「もう一回やる!!」とたのしんでいたのが印象に残っています。
夏休みが明ける前には九九を完全マスターし、遊びながらご褒美をしっかり勝ち取る成功体験を脳に刻んだわけです。
もちろん、暗記し終えてから九九の意味を教えることも忘れません。
「4人家族で6個ずつたこ焼きをたべたとしたら、全部でいくつたこ焼きを食べたことになるかな?」
そんな計算が「しろくにじゅうし」という呪文で一瞬にして解けることを知った驚きの顔を見るのは、親にとっても新鮮な瞬間ですよ😊✨
さて。この先取りは、すべてにおいていい流れをつくりました。具体的には、
- 呪文のようにスラスラ唱えるだけで、周りの大人が決まってビックリしてくれる
- 「一生使える知識は、早いうちに覚えた方がいい」と知った
- 「一生使える知識は、算数のほかにも色々あるらしい」と知った
- 「勉強なんかとっとと終わらせて、遊びなさい!」という教育方針だと知った(笑。
うまいことやれば、勉強でもいい気分になれるし、余った時間でたっぷり遊ぶこともできる。
つまり、子どもにとって「ノーストレスな環境」を自ら手に入れることが出来るのです✨
お互いにとって、実に魅力的な話ではありませんか?笑
2年生の娘が「4年生の算数」に取り組んでいるワケ。
さてさて。そんなわけで1年生の夏休みに2年生の最大の難所をラクラク乗り越えたわけですが、九九がしっかり入っているだけで3年生の算数までスムーズに進んでいきます。
なぜなら、かけ算だけでいえば3年生の算数は「2ケタ同士の筆算」で終わりだから。
筆算のスタイルを教え、「繰り上がりの法則」にさえ慣れれば苦もなくたどり着けます。筆算といえども、所詮は「一桁同士のかけ算と、足し算の組み合わせ」だけですからね。
ところが、ところが。
ここで小学3年生にとっての壁が立ちはだかります。
それが「大きい数の割り算」です。
わり算って、かけ算の裏返しですよね。
たとえば、「12÷3=⬜」だったら、「3の段で、答えが12になるものは??」と言いながら□に数を記入することに慣れれば身につきます。
その次の単元の「あまりの出る割り算」も、基本的にはその考え方の延長線。
ですが、ある日得意のうんこドリル✨をやっていると突然、
博士たちが超巨大うんこを使ってモンスターを生み出しました。2日間で46ぴきのモンスターが生まれましたが、1日で何びきのモンスターが生まれたことになりますか?
という46÷2=⬜
をわり算で解かせる問題が出てきたのです。
さあ、困りました。
九九における2の段の答えの最大値「2×9=18」では解けない問題です。
えーと、これまでの流れでどうやって解かせるつもりなんだろう・・・?
と解説を読んでみると。
唐突に「40を10の集まり4つとして、2で割ると考えましょう」と書いてあります。
そして、そこで3年生のわり算は終わり。
???
これでは脈絡が合いませんよね?笑
結論から言いますと、46÷2=⬜の計算は「わり算の筆算」を学んで初めて理解できます。
かけ算と違い、わり算の筆算は「一桁同士の計算から理解させないと身につかない」からです。
4÷2=2がつまり、
であるとわかるからこそ、割られる数はわる数のかけ算で求められることがビジュアル的に理解できるわけですね。そうなれば、先の46÷2=23は、以下のように書き表せます。
これを見れば、10の集まりが4つあるものを2で割るのではなく、
46という数を10の位から順に割っていくに過ぎないことが直感的に理解できるわけです。
そして、一番の問題点は、この「わり算の筆算」をつかった説明ができるようになるには、学習指導要領上4年生まで待たなければならないという点。
これでは子どもたちの脳内の動線がつながらず、算数が「ワケのわからないもの」になるのも納得です。
マーケティングの世界ではよく「ワンストップ」という言葉を使います。これは効率化のための「一気通貫した手法」という意味ですが、学習においても流れを止めないことはすごく重要だと感じます。
だからこそ、算数の場合もかけ算を理解したらセットでわり算の筆算まで一気にいく。
そのほうが学年ごとにぶつ切りに教えるよりもはるかに理解しやすく、効率的だと思います。
「わり算はかけ算の裏返し。でも九九の裏返しで計算できない場合は、大きな位から順に割っていけばいいんだよ。」
この一行の中に、2年生から4年生までの算数のエッセンスが凝縮されています✨笑
そういったわけで、わり算の基礎から発展型までをスムーズに理解させるため、まずは4年生の算数を先取りして学ばせているのでした😊
まとめ
学習を先取りさせるのは、決してスタートダッシュで周りの子どもを追い抜かせるためではありません。
今のような不安定な時期に子どもが楽しみながら授業にのぞみ、なおかつ理解の動線を最短距離にできるよう導くためです。
一言でいえば「とっとと理解して、とっとと遊んできなさい!」です笑。
それを可能にするには、やはり大人の特権ともいえる俯瞰した視点が必要になるわけですね。
学校制度が年次ごとに分けられている以上、学習内容も細分化されるのは仕方ありません。
けれど、子どものみならず親までがその枠に縛られる必要はどこにもありませんよね。
その点、自宅学習はそうした理解の段差を親子で乗り越える最高の機会と言えるのかもしれません✨
共に知恵を出してこの時期を乗り越えましょうね♫
それではまた。
たろけんでした😊!