心が折れそうな時、きっと自分の習慣に感謝する。
あなたは整理整頓が好きですか?
わたしは小さい頃から30歳手前まで、大っ嫌いでした笑。
むしろ、整理しないものの中に魅力が隠れていると思っていたし、ごちゃごちゃしたカオスの中にこそ心のゆとりが存在する、と思い込んでもいました。
それがどうでしょう。
たった2冊の本との出会いが「整理整頓の素晴らしき世界」に目を拓かせ、その魅力の虜になったのです。
理由はカンタン。ためしに実行してみたら
整理整頓がちゃんとできると、なんて生きやすいんだ!!!✨✨
と、心から感動したからなんですね笑。
それからは、およそ10年かけてコツコツと自分なりのスタイルを磨いてきました。
そして、今ではこんな風に断言できます。
整理整頓こそがシアワセのベースをつくり、苦しい時のペースをつくる。
ふだんの整理整頓の習慣は、特に心が折れそうになっている場面で、あなたの心を支える添え木のような役割を果たします。
その時、あなたは自分の習慣に感謝するはず。
「ああ、毎日続けてきた整理整頓って、このためにあったんだ」と。
真っ先にすべきは「現状の確認」
わたしが整理整頓の魅力にハマったきっかけ。それは佐藤可士和の超整理術 /日経BPM(日本経済新聞出版本部)/佐藤可士和でした。
それまでは家庭内で靴下やらなんやらを脱ぎ散らかし、妻に小言をもらうフツーのアラサー男に過ぎませんでした。
また、外出時の忘れ物や探しものばかりしている毎日。効率のいい仕事などできるわけがありません。
それが『超整理術』を読み終えたその時から、目をランランと輝かせて自分自信のアセスメント(調査と評価)を始めることになりました。
その一番の理由とはなんだったのか?
それは、佐藤可士和氏ほど実績のあるデザイナーが、「仕事とは整理整頓のことである」とハッキリと言い切ったからです。
そして、その言葉どおり成果物で例示された、見るも鮮やかな切り口の数々。
仕事でうまくいっていなかった私にとって、これはまさに目からウロコでした。
そこでわたしは自分自身の「うまくいっていないこと」を早速リストアップし、それらを「整理整頓」という切り口で仕分け始めたのです。
佐藤可士和氏がキチンと「整理整頓」の定義を確認したのが以下のくだりです。
整理とは「捨てること」
整頓とは「元の位置にもどすこと」
これ以上ないほど明快です✨
不用品を捨てれば大事なものが輝き始める
『超整理術』では、整理の段階を3つのステージにわけて解説しています。
- 空間の整理
- 情報の整理
- 思考の整理
不用品の整理、つまり廃棄はこの「空間の整理」の段階。
そして、この空間の整理の徹底こそがメンタルの調和にとても効果があるのです。
選別の基準となってくれるのはご存知、人生がときめく片づけの魔法 改訂版/河出書房新社/近藤麻理恵
かの有名な「ワクワクするかどうかで選別する」メソッドです。
始めてみると、どんどん不用品が出てきます。そしてわたしの場合、不用品をそのまま持ち続けている理由もハッキリと見え始めたのです。
それは、
「これを捨てたら困るときが出てくるんじゃないか?」
という根拠のない不安。
そして、
「めんどくさいからまた後で考えよう」
という先送りの思考。
それらが不用品を溜め込み、大事なものを見えにくくさせている原因でした。
逆をいえば、不用品をバッサリと切り捨てさえすれば「根拠のない不安」と「先送りの思考」を同時に手放すことができるのです✨
混乱している時は、まず空間の整理に手をつける
根拠のない不安を手放し、現実にできるだけ早く向き合う。それによって漠然とした不安が去り、「安心感」が訪れます。
先の展開は読めなくとも、今すべきことが明確になる。それが生きる指針につながるのです。
今回の緊急事態宣言でわが家で真っ先に手をつけたこと。それが、部屋の整理整頓の徹底でした。
冷蔵庫にランダムに貼られた子どもの絵や、本棚の絵本、部屋の隅に積み上げられたおもちゃ。それらをみんなで整理し直し、見た目を思いきりスッキリとさせました。
その時点で、みんなの顔に落ち着きがもどってきていました。
実際に手を動かすことで問題に向き合っている。そんな手応えを無意識に感じ取ったのだと思います。
それが終わったら、今持っているものの再確認です。食料や衣類などで不足しているものは何か、補充する時の条件はなにかを確認しました。
一時的に食糧不足を迎えるリスクも見越して、ベースとなる献立まで決めたぐらいです笑
それから、子どもたちが自宅待機するにあたっての生活リズムを整えました。
空間がととのえば自然と情報が整い、思考も整理されていくというわけですね✨
どん底のメンタルを支えてくれる、整理整頓のチカラ。
先日の記事でも書きましたが、今回の騒動でパラレルワークの片翼を担っていたライティングの仕事が大幅になくなりました。
クライアント自体がビジネス存続の危機にあるため、仕方がありません。
大変ショックなことではありますが、もはやクライアントを頼りにすることはできなくなったわけです。
そこでわたしが取り組んだのが、価値観の大整理でした。すでに今まで知っている世界ではありません。すべてが手探り状態の中、自らの旗色を鮮明にする必要があります。
そこで明確になったのはライティングの技術と精神科の知識を駆使し、心を守る方法を伝えること。それぞれが自分を救う力を身につけることこそ、心から望むことだと気づいたのです。
このブログが収益を生んでくれるのがいつの日になるのか、それは見当もつきません笑。
けれど、ここにはわたし自信の整理整頓の集大成と、熱い思いがあります。
そして、その思いこそが他でもない自分を救う力だと、気づいているのです😊
今回はこの辺で。
たろけんでした!