最大の難所は「おもしろがらせる」こと!
理系専攻だった高校時代、国語と英語だけで偏差値を支えていた、たろけんです😊!笑
今回の内容は、漢字の先取り学習法。
4月いっぱいで、うちの娘は2年生で覚える漢字160字をすべてマスターしました。
例によって、学校が再開したらおもいきり遊びに集中できるように、ですね笑✨
今は、6月半ばまでに3年生の漢字を覚えきるペースでゲーム代わりにズンズン進んでいます。
とはいえ。
最初から順調に漢字学習が進んでいたわけではありません。
なにしろ、自宅学習の中でも「つまらない勉強」の代名詞が漢字練習ですよね?
「練習帖に一文字10コずつ書きなさい!」なんて言ったらもうサイアクです笑
開始30秒であくびを始めるなんてのは序の口、活字アレルギーすら生みかねません。
子どもが最も嫌うのは、驚きや発見のない単調さ。
わたしも含めて大人って、子どもが静かに勉強していれば「集中している」と勘違いする傾向があります。大人が集中する時の感覚で彼らを計っているからですね。
でも、こどもにはそんな賢者ぶった「建前モード」など存在しません笑
彼らが黙って集中するのはただただ、おもしろい時だけ。
では、どうやったら退屈な漢字学習を面白がれるようになるのでしょうか?
まずは「やらせないこと」を決める
コレ、ついつい忘れがちですがとっても大事ですね。
あれこれ詰め込んで「やってる感」だけは満載でも、頭に入っていなければムダな時間でしかありません。
漢字学習でやらせないこと。
それはやはり、「覚えるまで書き取らせる」というルーティンでしょう。
最初のうちは、わが家でもやらせていましたが、子どもから出ているオーラが死んでいることに気づいてやめさせました笑。
試しにいくつかテストしてみても、あれほど書いたのにほとんど覚えていない。。
ちょっと話がそれますが、「教科書7回読み勉強法」という本が売れている、東大を主席で出た美人弁護士さんがいらっしゃいますよね。
タイトルどおり、彼女が提唱する「教科書を7回読んだら、内容はほぼ頭に入る」という学習法。これって一見すごく魅力的に見えます。
なにしろ、「東大」「主席卒業」「美人」「弁護士」と揃えば、ポーカーでいうところのフルハウス✨ 目が眩むほどのカードですから、鵜呑みにしてしまいそうになる気持ち、よーく分かります笑。
ところが、「学力」の経済学 /ディスカヴァ-・トゥエンティワン/中室牧子の著者が言う通り、これも「成功事例のひとつに過ぎない」のです。
つまり、あなたのお子さんにもわたしの子どもにも等しく成果が出る、エビデンスのある学習法とはいえないということですね。
それでは、記憶の定着に最も効果がある勉強法とはなにか?
これは、メンタリストのDaigo氏が記憶術の解説動画で述べていましたが、アウトプットに力を入れる学習法です。
具体的には「書き取り」のようなインプットで記憶を定着させるより、思い出そうとする時のほうが記憶は定着することが分かっています。
これを漢字練習に置き換えるとどうなるでしょうか?
「インタビュー」と「絵描きうた」で、腹を抱えて大笑い
わたしが導入したやり方は以下の通りです。
まずは勉強の最初に「きょうの漢字(4〜8文字程度)」をサラッと見させ、
- 文字から受ける印象(なにかに似てる、強そう弱そう、どんな性格っぽいか?など)を雑談風にインタビュー。
- 漢字を構成するパーツを分解してみる(へんやつくりなど)
- なるべくヘンテコな漢字の「絵描きうた」をつくる
1〜3を終えたら、書いて覚えたい文字を好きな回数かかせます(書かなくて大丈夫!と言ったら一度も書かない場合も笑。)
頭のウォーミングアップ的なかんじですね✨
ここで大事にしているのは「こんな雰囲気の漢字だったな」という大体のイメージを頭に残させること。
そのために、1.3の「インタビュー」と「絵描きうた」を思いきりたのしむのです😊✨笑
「この風っていう字さー、なんか顔コワくない?」
なんて言いながら、眼光鋭い目を書き入れたり。
「でも、このひと女の人じゃない?かみの毛カールしてるし!」
と言いながら、風のはねる部分を巻毛風にクルン♫
「じゃあ次は、顔をクシャクシャにしかめて”園”って漢字にしてみな。」
なんて無茶ぶりだってお手のもの笑
とにかく、あらゆる手段を駆使して漢字を何かに見立てるのです。
元々、漢字は象形文字。何かに見立てられれば、そのまま絵描き歌にできます笑。
しかも、ちゃんとした筋道なんかいらなくて、いい加減な覚え方だったりヘンテコな歌詞であればあるほど、子どもは好んで口ずさむもの。
かくて、他の人が聞いても全く意味不明な絵描き歌が、ゴマンとできあがったのです✨笑
サッと刷り込んだ記憶を、頭をひねって思い出す
さて。そうして印象に残した漢字を、算数の勉強とサンドイッチにしてやります。
頭を使って集中する算数を終えたら、最初のヘンテコな漢字のイメージをもう一度たぐり寄せるのです。
時間をかけずにサッと刷り込んだ漢字ですから、正確な字はなかなか一発で出てきません。
その代わり、なんとなく「それっぽいイメージ」がじわじわと湧いてくるため、
「あー、ちょっとまって!いまなんか思い出せそう!!」
と何度もいいながら正解に近づいていきます笑。
こうしたイメージを思い出そうとする過程で、記憶の定着は図られるのです😊
つまり、漢字の勉強に身構えたやり方は一切いらないというわけ。
遊びながら学ぶのに最も向いている科目とさえいえるかもしれませんね。
最後は「お手紙」に書いて感情と結びつける
女子って、お手紙好きじゃないですか?笑
社交手段としてバレンタインの「友チョコ」なんてものがあるぐらい、コミュニケーションが活発です。
同じ学年のコに手紙を書くのもいいけれど、今は自宅待機期間。なかなか手紙を届けに行くわけにもいきませんね。
そこで図らずも実践できることになったのが「ご近所さんへのお手紙」でした😊
自宅からすぐの家に顔見知りの老夫婦がいるのですが、いつも子どもたちをかわいがってくれます。その御礼として妻が「子どもの日」にふたりに絵手紙を書かせました。
「コロナウィルスに気をつけて、また○○さんの元気な笑顔を見せてください」
(娘が書いたこの一行だけでも、1、2年生の漢字がちゃんと5文字入っています笑。)
すると、ご夫婦が大喜びしてケーキやランチを差し入れてくれたのです。
自分の手紙が相手のこころを動かし、それによって自分のこころも動く。
覚えた漢字でお手紙を書くって、こんなにも楽しいことなんだ。。
そんな新鮮な驚きが、新たに漢字を習得するモチベーションを更に押し上げてくれたようです✨
さてさて、いかがでしたか?
今回は漢字の先取り学習のメリットについてお伝えしました。
勉強がコミュニケーションの質を上げてくれることがわかれば、本人も親もとても嬉しいですよね。
またお役に立ちそうなことがあればシェアしたいと思います😊
それではまた!
たろけんでした♫