精神科の日常は、メンタルヘルスの宝の山✨
こんにちは、たろけんです😊
このブログは、とある精神科病院で10年勤務するフリーライター兼看護助手の私たろけんが、精神科にまつわるいろんな側面をご紹介していくブログです。
覗いてみたいんだけど、見てはいけない禁断の世界。。。
それが精神科病院に対する、みなさんの正直な感覚でしょう。もちろん、好奇のまなざしが世の中にたくさん存在していることは十分理解しています。
なにしろ、このわたし自身が10年間かけてそれらをたっぷりと浴びてきましたからね笑
それでも、閉鎖病棟での10年の勤務をふりかえって今思うこと。
それは、精神科病院にはわたしたちの毎日に役立つ情報や視点が、まちがいなくたくさん転がっている、ということなのです✨
それらをドクターでも看護師でもない独自の視点で、少しずつご紹介していけたらと考えています。
精神科の基礎知識
photo credit: verchmarco
正式名称は「精神科病院」
さて、最初の記事になりますので、まずは精神科病院の基礎知識といいますか、概要のような部分をお話しできたらと思います。
まずはお気づきになった方もいると思いますが、わたくしたろけんは「精神科病院」と書いていますよね。
一般的には「精神病院」といまだに呼ばれることが多いのですが、正式にはこの精神科病院が正しい表記です。
旧来の「精神病院」という語感には、根強いタブー感や差別的なニュアンスが含まれています。
そうしたイメージをできるだけ払拭しようとつくられたのが、あくまでも病気のひとつとして診察してもらう◯◯科としての「精神科病院」だといえます。
また、精神科は総合病院の診察科目のひとつでもありますが、これは精神科だけの単科病院を指す言葉でもあります。
スタッフと病棟の名称
さてさて。そんな精神科病院のスタッフと一口にいいましても、実はさまざまな職種があるんですね。
ドクターを始めとして、看護師、看護助手、薬剤師、検査技師、デイケアスタッフ、相談室のケースワーカー、作業療法士、管理栄養士などなど。
看護部は大きく「外来」と「病棟」に分かれるのですが、わたくしが勤務するのは病棟であり、その中でも急性期病棟と呼ばれる閉鎖病棟になります。
外来は、ちょっと調子を崩された方や、定期的に診察してもらう必要のある方が通いでいらっしゃる場所。
対して病棟は、入院しながら治療をする必要のある方々の生活の場になります。
その中でも、患者さんが自由に外出できるカギのかかっていない病棟を「開放病棟」と呼び、患者さんが意図して外出できないようしっかりとロックされている病棟を「閉鎖病棟」と呼びます。
「病棟」単独でもイメージが重いのに、「閉鎖」がドッキングしたこの語感たるや、どんなもんでしょう。。
文字通り、ガチャーン!という恐ろしげな音が聞こえてきそうなイメージですよね。
そのイメージは半分合っていて、半分は間違っている、とここでは申し上げておきましょう😊笑
看護助手の役割とは?
前置きが長くなりましたが、わたくしたろけんの仕事は「看護助手」といい、文字通り看護師さんのアシスタント役になります。
資格者である看護師さんがおこなう医療行為のサポートおよび、医療行為以外の病棟業務のすべてを担うことになります。
いわば、患者さんにまつわることならなんでも関わる、雑務のエキスパートとでもいいましょうか。。笑
医療の世界は、資格と経験がすべてとも言える、超ヒエラルキー社会。
「チーム医療」なる言葉が世に浸透して久しいですが、そんな流れなんぞどこ吹く風、という旧態依然の病院もいっぱい現存します。わたしが働く「とある精神科病院」も、そんな旧態依然の病院のひとつ。
看護助手というだけでアゴで使う看護師や、ライセンスにあぐらをかくドクターが数多くいますが、それはそれでホンモノを見抜く社会勉強の場になりますからね。。笑。
なにしろ、看護助手はヒエラルキーのポジションこそ最底辺ながら、患者さんたちに最も近い距離感でお世話をする役目。悲喜こもごも、ここにしかない様々なドラマを間近に見る存在でもあります。
ざっと大枠の説明はこんなところにして。
次回からはそんな看護助手のわたくしが、精神科病院のいいところも悪いところもフラットにお届けしていけたらと思います。
どうぞ楽しみにお読みいただけたら幸いです😊✨
たろけんでした。