精神科ではたらくフリーライターのブログ

閉鎖病棟の看護助手兼フリーライターが日夜カラダを張ってお届けする、メンタルヘルスのお役立ち情報です。

”精神科の現場スタッフが教える” 夜勤者のための究極のストレス解消法3選!

メンタルが追い込まれないためのストレス解消法とは?

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こんにちは、しっかりストレス溜まってますか!?笑

精神科ではたらくフリーライター、たろけんです😊

 

ブラックな大企業や家族経営の編集プロダクション、フリーランスに非常勤など、かつていろんな働き方をしたことがあるわたしには、それぞれの大変さがよーくわかります✨

 

そんな中でも現在の職場、精神科病院の閉鎖病棟は独特の世界であり、初めて「ちゃんとストレスケアしないとマズイな、こりゃ。。」と痛感した環境でもあります。

 

なにしろ、夜勤ともなれば拘束時間は18時間半にもおよび、睡眠不足と疲労の中、ワンフロア40名をたったの2名でお世話しなければならないのです。

 

そして、夜勤が終われば次の勤務は日勤。体内時計とホルモンバランスはジェットコースターのように乱高下し、それなりのケアをしなければカラダを壊す勤務形態だといえます。

 

わたしの場合はそこに加えてライター業を兼務しているため、病院の休みを原稿書きに回すことになります。

 今日はそんな過酷な勤務を続ける人間がいかにストレスケアを行っているのか、その方法をご紹介したいと思います!

 

その① ストレス状況下で ”達成後の美味しいご褒美” を設定する

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これは、わたしがもっとも頻繁につかうテクニックです笑。

夜勤のように、カンタンにはその場を抜け出せないタイプのストレスに有効です。

 

精神科の夜勤では、相棒の看護師さんと交代で仮眠にはいります。相方が寝ている時は、たとえ患者さんがワイルドな便失禁をしても基本的にはひとりで対処しなければなりません笑。

 

そんな思わず「うわ。。」となる状況に陥った時にどうするかといえば、「明日のランチは絶対に美味しいものを食べよう!」と断固として決断するわけです✨

 

たとえば、患者さんに命の危険があるほど大変だった翌昼は、絶対に「寿司ランチ」と決めています。ハレの日にふさわしい華やかな食べ物ですから、お祓い効果を感じるんですね。

 

または、ランチはカンタンに済ませて、スイーツや旬のフルーツにお金をかけるのもいいですね。

たとえば、お高いシャインマスカットを豪快に一房食いするなんていうのもいいでしょう😊(実際に、これで難局を乗り切った経験アリです笑)

 

ポイントは、その日の体調と天候の組み合わせで、どんな”美味しいご褒美”を設定したら「今感じているストレス」を相殺できそうなのか?です。

 

大事なのは、ストレスのバリエーションに対応する「プチ贅沢のレパートリー」を日々貪欲にストックしていくこと✨

 

選択肢の多さこそがあなたの窮地を救うのです。

 

 

このテクニックは、食べるのが大好きな方はぜひ試してみてください。

ストレス下でご褒美設定をしておくことで、ご褒美を口にした途端、疲労感が達成感に変わって消えていくのがわかるはずです。

 

食後は「ごちそうさまでした」の代わりに、ぜひ「よくがんばった!」と自分をねぎらってあげてください。脳はきっと、ご褒美ランチを「報酬」として認識してくれるはずです✨

 

その② お気に入りのスパでゆっくり過ごす

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これも、お祓い効果のひとつですね。病棟の空気はいろんな要素で淀んでいます。それを一晩中吸い込むわけですから、文字通り息がつまるような感じがします。

 

そこで夜勤後にお気に入りのスパに出かけ、髪からカラダから汚れをきれいさっぱり洗い流し、熱い湯につかることで息を吹き返すんですね✨

 

老廃物を汗で排出するサウナも、水風呂に入れば気分のリフレッシュにピッタリ。

 

ただ、スパならどんな場所でもいいわけじゃありません。最近はいろんなスーパー銭湯がありますけど、中には夜勤者が余計に疲れて帰ってくるような場所もあるので要注意!笑

 

そんな事態に陥らないために、たろけんがオススメする「夜勤者にやさしいスパ選び」の条件がコチラです✨

 

 

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  1. 最寄り駅から徒歩5分、バスなら10分以内
  2. 緑を眺められる露天風呂があること
  3. 仮眠室にフルフラットベッドがある
  4. 食事処の居心地がいい
  5. 子連れ客が少ない

 

順に説明していきますと、

 

1.「近いは正義」です。 「あー、行くのめんどくさい」と思ったらすでにそれがストレスなので笑。行くのもそうですが、「帰る時も早い」は大事なポイント。

 

2.は太陽を浴びられるからですね。夜勤者にとって最大のデメリットは日光に当たらないこと。たっぷりと日を浴びながら緑を眺めて入る露天風呂は、自然治癒力を急速に高めてくれることが科学的にも証明されています。

 

3.は、ちゃんと仮眠を取るため。リクライニングシートで熟睡できる人ってあまりいませんよね。その理由は、寝返りが打ちにくいから。夜勤者は仮眠室にフルフラットベッドがあるスパの常連になりましょう笑。

 

4.の「居心地」は、メニューの豊富さよりもずっと重要です。なぜなら夜勤明け時の神経はとても高ぶっているから。

”自分の居場所”だと感じられる雰囲気の食事処なら「ランチは外、スパでは風呂上がりのビールを飲む」なんて使い方も最高にリラックスできます。

 

5.は、子どもはさわぐ生き物だからです笑。夜勤明けにお金を遣うべきは、静けさとリラックスした雰囲気のある場所。ちょっと高めでも大人のための施設をセレクトしましょう。

 

さあ、1から5までの条件がすべて揃っていて、なおかつ入浴料が1,500円を切っていたら、そこは「夜勤者天国」と考えて差し支えありません✨笑

 

 

その③ 瞑想をする

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じわじわキテますよね、瞑想。

ゆったりと呼吸をコントロールすることで、大きなストレス改善効果があることが浸透してきた証拠です。

 

わたくしたろけんは、10年以上前から本格的な瞑想のメソッドを国内外で経験しているマニアックな人間です笑。

いろいろな環境で瞑想にトライしてきましたが、やはり一番気分がいいのは、ちょっといいスパの仮眠室で「仮眠後におこなう瞑想」です

 

  1. ランチに美味しいものを食べ
  2. たっぷりと日を浴び、緑を眺めつつ露天風呂につかり
  3. フラットなベッドでグッスリ仮眠してから入る瞑想

 

はい、わたくしはほとんどの場合これで整います✨

 

 瞑想といっても堅苦しく考えることはありません。

背筋を伸ばして目を閉じて座り、あとはできるだけ「吸う息より吐く息を長くする」だけ。

 

メンタリストのDaiGo氏によれば、これを2分も行えば即効果が出ることが論文で証明されているようなので、試さない手はありません。

 

わたくしがおススメしたいのは「アーナパーナ」というテクニック。

 

瞑想の間はいろんなことが頭に浮かぶものですが、これがリラックスを妨げる最大の原因。

 

そこで「わたしは息を吸っている、吸っている、吸っている。。」「息を吐いている、吐いている、吐いている。。」と頭の中で実況中継しながら呼吸だけに意識を集中させるのです。

 

ふと気づいたら、まったく違うことを考えていた?はい、それで全然構いません。

ただし。そう気づいたらふたたび「吸っている」「吐いている」の実況中継にもどってください。

 

 何度でも何度でも。

 

それてしまった意識を呼吸にもどすたび、すこしずつ、けれども確実に脳が鍛えられていきます。

 

つまり、いつの間にか意識がそれていたら「あーあ」とガッカリするのではなく、「しめた!」と喜ぶべきなのです✨笑。

 

次々とあなたにアタックしてくる思考や断片的な記憶の中には、きっと仕事中のイヤな体験やプライベートの不安などが含まれていることでしょう。

 

でも、それがどんなものであれ、決してそこには呑まれず、淡々と「吸っている」「吐いている」の実況を続けるのです。

 

すると、ほんの数秒から数十秒の間、不安や悩みなどの発生源から完全に開放される時間がやってきます。その時、あなたの脳は深くリラックスしています。

 

言うなれば、本来のフラットな地点にもどる感覚ですね。

 

ヨガをされている方は、レッスンの最後に「死者のポーズ(シャバ・アーサナ」をされたことがあると思います。意識はあるものの、完全な弛緩状態をつくりだすためのポーズです✨

 

しっかりと自分にご褒美をあげ、気持ちよく眠ったあとの目覚めの多幸感。そのふわふわとした気持ちよさの中でこの瞑想をおこなうのがポイントです。

 

「あぁ、きもちいいなあ。。」

「あそこで頑張ったから、今こんなご褒美をもらっているんだなぁ。」

そんな風に、ご褒美の気持ちよさを積極的に脳に刷り込みます。

 

わたしの場合、これをやるとあまりに脳が気持ちいいので、最初は10分の瞑想のつもりが延長をつづけて30分から1時間近くになることもザラです笑

 

こうして夜勤後に「これでもか」とばかり心身ともにリフレッシュして帰宅するため、家庭内では一切職場のことを思い出さずに済むのです✨

 

細かいテクニックはまだまだあるので、それはまた後日ご紹介することにします。

たろけんでした😊