精神科ではたらくフリーライターのブログ

閉鎖病棟の看護助手兼フリーライターが日夜カラダを張ってお届けする、メンタルヘルスのお役立ち情報です。

閉鎖病棟の日常って?その①

「日勤」と「夜勤」ガラリと変わるタイムゾーン

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たろけんです😊

 今日は基礎情報その②として、閉鎖病棟の一日をご紹介したいと思います。

 

まず、病棟のタイムスケジュールは「日勤帯」と「夜勤帯」の2つにわかれています。

これは、病棟スタッフの勤務形態からくる呼び名なのですが、たろけんの勤務する病院では2交代制をとっています。

 

日勤帯は当然、ドクターや看護師を含む勤務スタッフの数が充実していて、夜勤帯は必要最低限のスタッフで運営しなければなりません。

 

患者さんにとっても、タイムスケジュールを理解して自分のペースをつくることは快適な入院生活のカギを握ってきます。

 

さて、それではさっそく日勤帯の主な流れを追っていくことにしましょう♪

 

多くのスタッフの目が見守る日勤帯

タイムスケジュール🕛朝の申し送り

 

夜勤帯のスタッフの手足があたたかくなり、頭がもうろうとし始める頃、日勤スタッフが元気に出勤してきます♫(夜勤スタッフはその顔を見て「これでもう大丈夫」とホッと胸をなでおろす時間。)

 

8時半から行われるのが患者さん情報の「申し送り」。

朝イチと夕方におこなわれるこの引き継ぎ作業が、病棟での一番大事な時間といっても過言ではありません。

 

特に夜間は人の目が行き届きにくい時間帯。相方の休憩中はたったひとりで40人もの患者さんを把握し、お世話しなければならないのでとても重要な情報になります。

 

申し送りでは、前日の日勤帯から夜勤帯終わりまでの患者さんの様子が、担当看護師より手短に伝えられます。

 

(このあたりは病院によって個性が出るところなのですが、電子カルテを導入している病院は、始業前に自主的に情報収集を求められる環境もあるそう。わたくしの病院では、いまだに手書きカルテが中心ですw)

 

閉鎖病棟には「保護室」という名の隔離室がいくつか存在し、24時間モニター監視ができる体制にあります。隔離室の患者さんはいわば最重要申し送り項目。まっ先に情報が共有されます。

 

続いて、ナースステーションに近い大部屋の患者さん情報。自立度が高くなるにつれ、ナースステーションから遠い大部屋になっていきます。これは一般科でも同様の「優先順位ルール」ですね。

 

申し送りの締めには、当日のリーダー看護師がその日の重点項目を確認し、それぞれに指示を出して終了。

 

タイムスケジュール🕛バイタルチェック&処置

 

さて。ナースステーションから病室に向かって最初に行うのは「バイタルチェック」。

検温、脈拍数、排便回数をチェックし、人によっては定期的に血圧を計測します。

 

この時点で体調に異変があった場合は優先順位が変更されます。特にいまの時期はインフルエンザやノロウィルス、はたまた新型ウィルスへの注意が必要ですね😊

 

続いて、看護師さんはいわゆる「処置」業務に移ります。「褥瘡」といって床ずれができた患部の消毒および保護や、点滴パックの交換など。

その時々の患者さんのメンツやレベルにより、業務内容はどんどん変わっていきます。

 

タイムスケジュール🕛看護助手のお仕事 

 

それでは、わたしたち看護助手のお仕事はといえば?

まっ先に行うのが保護室の患者さんのバイタルチェックサポートですね。

 

保護室にいらっしゃる患者さんの病気の状態は、まさに千差万別。それどころか、時間帯や訪室するスタッフのメンツによって、どんな反応がかえってくるか予測がつかないこともしばしばです。

 

担当看護師が男性スタッフならばまだしもですが、もちろん女性看護師の日だってあります。そんな時は、有事にそなえて用心棒的な役割を期待されるのが看護助手だったりします。。w

 

一昔前は刑務官上がりのいかつい看護助手が多かった時代もあったらしいのですが、今は時代がちがいます。

苦しみの中で暴力行為に走らざるをえない患者さんを威圧するのではなく、彼らの感情を先回りしてできるだけ不安を取りのぞく。これがプロのなすべき仕事になります✨笑

 

良くも悪くも、隔離室は閉鎖病棟のシンボル的な場所になりますから、ここでのエピソードの数々はおいおいご紹介していくとして。

 

なんだか、朝イチの業務だけでこんなに長くなってしまいました。。笑。

ひきつづき、次の記事で閉鎖病棟の日常についてご紹介していこうと思います。

 

今回もお読みいただいてありがとうございます。

たろけんでした😊✨