精神科ではたらくフリーライターのブログ

閉鎖病棟の看護助手兼フリーライターが日夜カラダを張ってお届けする、メンタルヘルスのお役立ち情報です。

「一日2時間以内」ならセーフ✨子どもの発達を守る【テレビの視聴時間】対策。

『学力の経済学』が示す、科学的根拠とは?

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2時間を超えると、発達や学習への負の影響が高まる!

 

患者さんが一日中テレビばかり見ているのが気になる、たろけんです😊

今日は子どもの学習に与えるテレビの影響についてご紹介したいと思います。

 

コロナ自粛が長引いたせいもあって、ふだんよりもテレビを見せる時間が長めになっているご家庭も多いでしょうね。

 

小学2年生の娘と保育園児の息子を抱えるわが家も、テレビ番組こそあまり見なかったものの、「Amazonプライムビデオ(年会費4,900円)」と「ディズニーデラックス(月額700円)」には本当にお世話になったクチです笑。

 

わが家の場合、朝6時半に子どもたちを起こして夜9時ごろに寝かせるまで、15時間近く。

この間、すべてを勉強やアナログな遊びだけで埋め尽くすのは至難の業ですよね。

 

飽きやすい子どもを満足させるのと、コロナ自粛で友だちと遊びに行けないストレス解消のために、毎日一定の時間テレビを見せていました。

 

そんな生活がしばらく続いた頃にふと思ったんですね。

 

「子どものテレビ視聴の適正値って、どのぐらいなんだろう?」と。

 

そこで参照したのが、ベストセラーになった中室牧子著『学力の経済学』

 

「教育経済学」という耳慣れないジャンルを取り扱った本ですが、一億総教育評論家である原状にデータ分析という科学的根拠(エビデンス)を持ち込んだ、画期的な著書です。

 

そこにはこんな記述が見られます。

 

一日に1時間程度のテレビ視聴やゲーム使用が子どもの発達に与える影響は、全くテレビをみない、ゲームをしないのと変わらないことが示されています。

一方、一日2時間を超えると、子どもの発達や学習時間への負の影響が飛躍的に大きくなることも明らかになっています。 中室牧子『学力の経済学』より抜粋

 

なぬ。。テレビ視聴が2時間を超えると、発達や学習への負の影響が飛躍的に高まる??

 

仕事柄、負の影響を示すエビデンスに非常に興味をもったわたくしですが、そちらのデータは残念ながら掲載されておりません。

 

ただ、覚えておきたいのはやはり、子どもにモニターを眺めさせる時間は一日2時間以内を守らせる、ということですね😊

 

これなら、呪文のように覚えておくだけで、テレビの悪影響を最小限まで抑えられます✨

 

 

子どもと「テレビ視聴スケジュール」を立てる

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 「ふむふむ、なるほど2時間以内ね♫」とは覚えたものの、モニター視聴の合計時間が2時間って、結構短くないですか?

 

実際、気をつけていないと合計2時間はすぐに終了してしまいます。そこで、子どもたちとテレビ視聴のスケジュールを立ててみることにしました。

 

たとえば日曜日。一日のうちで娘がどうしても見たい番組は2つあるのだそう。

 

そのひとつが朝9時から放送される「ひみつ×戦士ファントミラージュ!」これでまずは30分です。次に夜8時放送の「世界の果てまでイッテQ」。これは家族全員が揃う団らんタイム。

 

このふたつで合計1時間半弱ですね。

 

そこから娘が気づいたのは、「ファントミラージュ!」を見終わったら、残りの自由なモニター視聴時間は30分しかないという事実!

 

この30分という時間を一日のどこにもってくるかに、子どもたちは一生懸命頭を使い始めるのです。

 

「スケジュール能力」と「優先順位思考」が同時に鍛えられる

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 「モニター視聴は一日2時間まで」という基準を明確に示すまで、わが家では細切れでちょくちょくテレビを見せていました。

 

母親が買い物に行っている時間や、お昼寝後、お風呂上がりから夕飯の時間まで、などといった具合です。

 

Youtube視聴に慎重なわが家ではほとんど同アプリを利用しませんが、

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Amazonプライムビデオの「どらえもん映画」なんて選んでしまった日には、どうしても「途中で終わりたくない!」となるもの。

 

だからこそ、エビデンスを持った「一日2時間」は、子どもに生活リズムを考えさせる機会を与えてくれました。

 

保育園児の息子はまだ時計が読めず、時間の概念もあってないようなものですが、小2の娘は時間だけは読めます。ただ、体感的に時間感覚をつかむところまではいっていない。

 

それが、「限られたテレビ時間をどこに持っていこう?」というパズルピースが一つ生まれたことで、いろんなことを意識し始めるようになりました。

 

Amazonプライムビデオの15分アニメを2つみるのか、30分モノひとつにするのか?

2つ見るなら弟と交互に選ぶ必要が出てくるな。。

 

とか、

 

今日は午後から雨が降ってくるみたいだから、外遊びを優先させて午後に1時間アニメを見よう。その分、夜はみんなでトランプやジェンガをして遊びたいな。。

 

などなど。

 

状況によって何が大事で何を後回しにすればいいのかという「スケジュール能力」と「優先順位思考」が知らず知らずのうちに発達しつつあります✨

 

これは「あ、ヒマになったから動画見たいな!」というこれまでの単発的な発想とは大違いです😊

 

思わぬ副産物に気づかされたことで、今後もうまく継続できそうな予感がしています。

 

まとめ

  • 「テレビ視聴は一日2時間以内」は、科学的根拠に基づいたオススメの方法!
  • 子どもと視聴スケジュールを立てることで、時間を「見える化」できる
  • 視聴時間を意識させることで「スケジュール能力」と「優先順位思考」が鍛えられる✨

 

 待機生活のだらけ防止に、朝の散歩を導入した時もそうでしたが、

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 ひとつ軸になる習慣を取り入れることで、子どもはいろんな副産物を受けとります😊✨

「お!」と思われたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

それではまた。

たろけんでした!