精神科ではたらくフリーライターのブログ

閉鎖病棟の看護助手兼フリーライターが日夜カラダを張ってお届けする、メンタルヘルスのお役立ち情報です。

パパライターがおすすめする【子ども向けの本✨】『子どもが眠るまえに読んであげたい 365のみじかいお話』

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この記事が役に立つ方

 

  • たくさんの本に触れさせたいけど、値段が気になる
  • 一冊買ってあげてもすぐに飽きてしまう
  • 「おもしろい話」がたくさん詰まった本を探している
  • 「みじかい話だと、どうなのかな?」と躊躇している
  • 本が何冊もあると置き場所にこまる

 

そんな方のお悩みに応えます。

 

8歳の娘と5歳の息子をもつ、パパライターのたろけんです😊

 

結論から言うと、子どもが眠るまえに読んであげたい365のみじかいお話 /永岡書店/田島信元 ですが、欠点がみつかりません!

 

つきあいが365日ではとても終わらない、深い魅力を持った一冊といえるでしょう✨

 

それでは、ひとつずつ解説していきます♫

 

一冊1,000円を超える子ども向けの本は多い

 

「本なら好きなだけ買ってあげる」と言われ、浴びるように本を読んできた筆者ですが、親になって知ったのが「子ども向けの本って、結構高い。。」という事実です笑。

 

一冊1,000円以上、10冊買ったら一万円札が飛ぶって、なかなかのお値段設定ですよね。。

 

子ども向けの本が高いのは、いわゆる「ハードカバー」の本が多いため。制作費や流通費が割安な、文庫本タイプのものが少ないのが理由ですね。

 

その点、子どもが眠るまえに読んであげたい365のみじかいお話 /永岡書店/田島信元は、一冊2,500円ちょっと(@Amazon)。ハードカバー2冊分の値段で、丸一年以上楽しめるコスパは素晴らしいの一言です✨

 

世界中のさまざまな物語を収録。親も子どもも飽きるヒマなし。

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内容に飽きないかどうか。これ、子どもだけでなく「読み聞かせ」をする親にとっても重要な点です。

本好きの筆者にとっても意外な発見でしたが、365話もあると、今までまったく聞いたことのないお話が結構あるんですね。

 

これが実に面白いのです。

 

どれもたった5分で読み終わるお話ばかりですが、国によって風習も倫理観も異なるため、物語から異文化の香りがぷんぷんしてくるわけです。

 

読みながら「えぇ?なんでそうなった。。?!」なんて思わずつぶやくと、子どもたちも大はしゃぎ。日本のお話と海外のお話が持つ世界観にふれることで、どんどん質問が飛んできます。

 

そうなると、読み聞かせをするモチベーションもさらに高まる、というわけです✨

 

「わらえる話」「こわい話」... 今日はどれにしようかな?

 

物語のタイトルには、ひとこと「どんなお話なのか」が書いてあります。これがお話を選ぶのにちょうどいいんですね。

 

「今日はこわい話がいい!」とか、「たのしいのにして!」といった具合に、子どもたちからその日の要望が出てくるからです。

 

その時点で物語に対する期待が高まっているため、つまらなそうに聞くなんてことはまずありません。

 

物語を読み終わったあとは、

 

「これって、なにが面白かったんだとおもう?」

「どこがこわかった?」

 

なんて聞いてみるだけで、子どもたちが豊かな発想をしながら耳をすませていることに驚かされますよ😊

 

どんなに疲れていても、5分なら読んであげられる

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読み聞かせをせがまれる親にとって大事なのが、実はこの点です笑。

 

寝る前に「なんか読んであげるから持っておいで。」と言ったら、すごく長い絵本を持ってこられて困ったことありませんか?

 

『365のみじかいお話』なら、その心配はいりません。あなたが疲れきっている時でもサッと読んであげられるし、子どもも「あたらしいお話を一話きいた」満足感で素直に寝てくれます。

 

子どもの満足って話の長さではなく、内容のめずらしさや面白さだったりするんですよね。

 

一話聞き終わった後に彼らが出す「満ち足りた雰囲気」に、いつも不思議な感動を覚えます✨

 

もし、こちらがまだ元気なら「もう一話」読んであげることも出来ますし、もしくは一話をゆっくりと時間をかけて読んでいくこともできます。

 

「5分で読める」基準って、実はとても便利だったんですね。

 

「お話上手」をつくる、要約の妙。

 「要約されたお話って、どうなのかな。。?」と思うパパママって、きっといるはずです。

大事な部分が抜け落ちちゃってるようなイメージ、よくわかります。

 

この点はライター目線での感想なのですが、いつも「どれもうまいこと要約してあるなぁ。。」と、感心しながら読んでいます。

 

うまい要約って、「短縮」じゃなくて「凝縮」なんですね✨

 

つまり、短い文量にどれだけエッセンスを詰められるか?が問われるわけです。

 

この点はさすが、幼児教育のプロがまとめただけのことはあります。物語本来の魅力を損なわない、文句のつけようのない出来だと思います。

 

 また、要約されているメリットは、読み聞かせをする側だけのものではありません。

 

たとえば「それって、どんな話なの?」って、大人でも日常で聞かれますよね?

 

これを過不足なくやってのけるタイプって、間違いなく「お話上手」です。

 

『365のみじかいお話』は、一話5分で過不足なくまとまっているため、子どもの記憶にとても残りやすいんですね。

 

だからこそ、後日「あれって、どんなお話だったっけ?」と試しに聞いてみると、おどろくほどコンパクトに、再現性高く話してくれるものです。

 

凝縮された話って実は、子どもが要約する練習にもつながるんですね。

 

また反対に、良質な要約は好奇心を広げてくれもします。

 

物語のエッセンスに反応しなければ、そもそも好奇心は広がりません。逆に、エッセンスに反応したのであれば、「凝縮しないバージョン」を買い与えてみればいいわけです。

 

小学校2年生になる娘は、「あ、コレあの本で読んだやつだ!」といって黙々と読書する機会が増えました。面白かった話のロングバージョンって、やっぱり気になりますもんね✨

 

そんなわけで『365のみじかいお話』は、子どもが好奇心の種を自分のなかに探る手がかりに、最適な一冊だと思います。

 

たった一冊で、何十冊ぶん楽しませてもらったことだろう。。

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ふつうはひとつのお話で一冊の本です。そうなると、本棚が子どもの本であっという間にいっぱいになってしまいますよね?

しかも、2,3度読んだらそれっきりになっている本がいかに多いことか。

 

その点でも『365のみじかいお話』は優れています。

 

365話もあると、子どもは一年前に読んでもらったお話はぼんやりとしか覚えていません。そのため、「この話また読んで!」が出てくるんですね。

 

それだけでも、一冊でゆうに2年はいける計算です笑。

 

そこにお気に入りのお話の「また読んで!」が加わるため、子ども次第では3年でも4年でも楽しめるはず😊

 

これって、ものすごいコスパ&エンタメ能力の高さですよね。。

 

 現代版『千夜一夜物語』といった趣さえあります✨

 

素敵な装丁で、プレゼントとしても存在感抜群! 

 

 最後になりますが、なんといっても装丁がステキです✨

 

カバーイラストには物語がはじまるワクワク感があふれていますし、重厚な存在感があるため、プレゼントにも最適だと思います。

 

なにより、寝る前に親子でたのしむ時間をプレゼントする という感覚がとてもいいですよね。

 

わが家では娘の6歳の誕生日にプレゼントしましたが、2年以上たった今でも、寝る前に読んであげています。

 

また、自分で読めるようになった娘が、学校に行く前に5歳の息子に読み聞かせしてあげるようになったことも嬉しい成長です。

 

子どもが大きくなるにつれて、役割が変わる一冊 なんて、なかなかありませんからね✨

 

そんなわけで、『子どもが眠るまえに読んであげたい 365のみじかいお話』は、パパライターイチオシの一冊でした😊

 

 

それではまた。

たろけんでした!